南イタリア、アマルフィ海岸の漁師町チェターラは、サレルノとアマルフィの中間あたりに位置し、特産品はカタクチイワシから抽出した魚醤「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」。
カタクチイワシの頭と内臓を手作業で取り除き、塩漬けにして熟成させてできたアンチョビを濾過します。この濾過工程を何度も繰り返えし丁寧に一滴一滴抽出してできる琥珀色のエキスは、化学調味料や保存料を使用しない天然の旨味調味料です。
コラトゥーラの起源はローマ時代「ガルム」と呼ばれる魚醤と似た調味料が存在していました。
中世、修道士達によってその製造方法が伝授されコラトゥーラが誕生しました。
トマトソースが普及する前から造られていたと言います。
チェターラではコラトゥーラを使ったパスタは代表的な郷土料理の一つで、
キリスト教徒にとって大切なクリスマスイブに、コラトゥーラのパスタを食べる習慣があります。
日本三大魚醤とも、ナンプラーとも違う味で、臭みがなく塩気もまろやかです。上品な深みとコクと塩気を足す事ができます。
薄口醤油の感覚で、和食にも人気です。
魚介を使った前菜やパスタはもちろん、レモンの酸味ともよく合うのでサラダやドレッシングにも最適です。コクが欲しい時にプラスすると驚きほど味が決まります。
沈殿物はイワシの一部です。品質には問題ありませんのでご安心ください。
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コラトゥーラとレモンのスパゲッティ
コラトゥーラ入りスクランブルエッグ トリュフ塩かけ
長ネギとコラトゥーラのペペロンチーノ