美食の街パルマの魅力【Viaggiamo Insieme! 04】
Ciao!と思わず話しかけたくなるこの方は、オペラ作曲家のジュゼッペ・ヴェルディです。今から約200年前にイタリアのパルマ公国のブッセート近郊の村で生まれました。
パルマといえばプロシュート・ディ・パルマやパルミジャーノ・レッジャーノの名産地として有名で、2016年に【美食の町】として世界遺産に登録されました。また”幻の生ハム”とも呼ばれるクラテッロ・ディ・ジベッロは豚の尻肉のみを熟成させたもので、パルマから車で1時間の位置にあるポー川付近のジベッロ村などで作られています。
しかし、パルマの魅力はそれだけではありません。街の中心に位置するパルマ大聖堂は内部のフレスコ画が美しく訪れる価値があります。丸天井の壁画は巨匠コレッジョの傑作『聖母被昇天』。聖母マリアの死から3日後に魂と肉体が天上へと昇天してゆく場面を主題に描かれたもので、渦を巻くように空間構成を成す雲が、極めてダイナミックな躍動感を示しています。
ミラノから電車で約1時間半のパルマ。旅の目的はさまざまに楽しめますね。
文・写真/宇梶 由里子
1975年生まれ。大学卒業後、フランス家庭料理を学び、その後、旅行好きが高じてイタリア料理やタイ料理など様々な国の料理を身に付ける。フードアナリスト協会会員。2015年7月より母と共に自宅でイタリアン、フレンチの料理教室を開催している(現在会員制)。ホームページはこちらからどうぞ。