初春のオルチャ渓谷をEバイクでゆく!

初春のオルチャ渓谷をEバイクでゆく!

3月も半ばに入り、トスカーナもだんだんと温かくなってきました。田舎では緑が輝きだし、野生の花もあちらこちらで顔を出して彩を添えてくれています。こんな季節にやっぱり行きたいのが、トスカーナ南部の世界遺産のエリア・オルチャ渓谷。オルチャ渓谷と一言で言っても、単独でも世界遺産の村ピエンツァ、ワインの里モンタルチーノ、サン・クイーリコ・ドルチャ、カスティリオーネ・ドルチャ、ラディコーファニと5つの市から構成され、その総面積は185㎢にも及びます。

美しい自然と珠玉の村が点在する人気スポットですが、どのように周れば良いでしょう?バスも数本通っていますが本数は少なく、路線沿い以外の景色は走る車窓から見るだけで終わってしまいます。それゆえにレンタカーやハイヤーが効率良いですが、それなりの費用が必要です。しかしバスか車の2択ではなく、アウトドア好きの方にはマウンテンバイクやトレッキングもおススメ!特に前者では電動マウンテンバイク(Eバイク)をレンタルすると、アップダウンもなんのその。更にガイド付きツアーを選ぶと、見たいスポットや体力などを考慮してコースを提案してくれるうえ、歴史や自然の説明、なによりも迷う心配もなく、何かあった場合でもサポートが受けられるので安心です。

オルチャ渓谷をEバイク

そんなEバイクツアーを、モンティキエッロという小さな村の地域社会協同組合で行っています。ロードバイク競技観戦も自分でロードバイクを乗るのも好きで、オルチャ渓谷でのライドが夢だった友人がちょうど来伊したため、私も彼女と一緒に3年ぶりにガイド付きツアーに参加してきました!

Eバイクレンタルは、背丈にあったEバイクとヘルメット、保険がセット。コース決めで必要なのは何が見たいか、ロード重視かオフロード重視か、アップダウンや総距離、体力などなど。バリバリに走りたい方から観光も混ぜながらのんびりまで、カスタマイズしてくれます。お腹がすいたら、美味しいパニーノ屋さんにも立ち寄ってエネルギー補給!

パニーニ

ツアーは滞在先のモンティッキエッロ村からスタートし、ピエンツァ、モンテプルチャーノを走りました。道中には友人一番の希望である「糸杉並木」、「ブドウ畑」の中を走れるように組んでもらったもの。走行距離は約35キロ、かつてMTBライダーだったとはいえ、アラフィフにはきついかな、と思ったものの、これだけの美しい風景を見ながらなので、意外とあっという間で楽しむことができました。MTBのエキスパートのガイドがアップダウンでのペダルの漕ぎ方や、ペースの保ち方もアドバイスしてくれるのも大きなポイントだったかもしれません。また気ままに好きな箇所で休憩して風景を堪能したり、村では観光もしたり少しづつ休憩をしながら、参加者のペースを見ながら調整してくれます。もちろん体力は使いますが、車ではなく自分の力でオルチャ渓谷を駆け抜けるという爽快感と達成感がたまりません。

オルチャの大地

本格的なツアーから、ちょっとだけオルチャの大地を走ってみたい方まで、ぜひ一味違うオルチャ渓谷観光を体験してみたい方は、Eバイクツアーもぜひ候補に入れてみてください。


日伊通訳・コーディネイター。2001年にフィレンツェ留学、結婚ののち、2005年よりトスカーナ北部の田舎に在住。トスカーナの小さな村、郷土料理やお祭り、料理教室などのプログラムを紹介するサイト「トスカーナ自由自在」を運営。著書に「イタリアの美しい村を歩く」、「イタリア流。世界一、人生を楽しそうに生きている人たちの流儀」など。