イタリアの大晦日の過ごし方

イタリア小話~Chiacchiere!/Mail Magazine 31 Dicembre 2019

Buongiorno!
いよいよ今年も終わりが近づいて参りました。
みなさんどんな1年を過ごされましたか?

日本での年越しでは、そばを食べたり、除夜の鐘をきいたり、年末特番を見たりと、家でゆっくりと過ごす印象が強いですが、イタリアは正反対です!(笑)

太陽の国イタリアらしい、賑やか且つ激しい過ごし方をします。
今回はそんなイタリア式大晦日の過ごし方をご紹介します♪

大晦日の大夕食会「チェノーネ」とは?

大晦日の大夕食会「チェノーネ」
 
大晦日の夕食はcenone(チェノーネ)と呼ばれます。
「cena=夕食」と「~one=“大きな”を意味する接尾語」を足した言葉で、その名の通り食べきれないほどの量の料理が用意されます。
チェノーネは20時頃から始まり、前菜からドルチェまでのフルコースを年明けまで時間をかけて食べます。

チェノーネの定番料理たべもの

大晦日に食べられる伝統料理がいくつかあります。

〇コテキーノ(cotechino)とザンポーネ(zampone)

モデナ地方でよく食べられている、様々な部位の豚肉や脂を詰めたソーセージです。
コテキーノは腸に詰め、ザンポーネは豚の足の皮に詰めます。
ザンポーネは豚の足に詰めているので少し脂っこいのが特徴です。

〇レンズ豆

レンズ豆は形が金貨に似ていることから、食べれば食べるほどお金が貯まるとされています。コテキーノやザンポーネの付け合わせとして、ゆでたレンズ豆がよく添えられます。

赤い下着で年を越す

「赤い下着を大晦日に着て過ごすと幸運になる」という言い伝えがあり、今でも男女問わず多くのイタリア人が赤い下着を身に着けます。一説によると赤い色は古代ローマ時代に権力や富の象徴とされており縁起が良いと言われていることから由来しているとか。大晦日前には赤い下着が店頭に並ぶのもイタリアの風物詩です。

花火と爆竹でカウントダウン

いよいよ年を越す瞬間、イタリアでは爆竹や花火を打ち上げながら盛大に新年を迎えます。
ネズミ花火や打ち上げ花火、爆竹を放ちながら、激しく新年を祝うのです。
大きな音を出すことで、悪魔や悪霊を追い払ったり、古くなった年を早く追い払ったりするためだとか。

また広場ではコンサートなどのイベントも開かれ、朝まで街中が大騒ぎです。

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イタリアの大晦日は、陽気な国らしさを感じる豪快な雰囲気ですね!
このどんちゃん騒ぎに混ざるだけで元気が貰えそうです。
もしこの時期にイタリアに行く機会があれば、ぜひこの雰囲気を味わってみてください!

それではみなさん、よいお年をお迎えくださいね!
Grazie mille per quest’anno!  I miei migliori auguri per l’anno nuovo!