使うと危険?!イタリアでタブーな仕草
イタリア小話~Chiacchiere!/Mail Magazine 20 Novembre 2019
イタリアは「手を使わなければ会話が出来ない!」と言われるほどのジェスチャー社会。街のあらゆるところで、身振り手振りを使いながら話しているのを見かけます。
人差し指を頬にあてて、「Buono!(美味しい!)」と伝えるジェスチャーは目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
さて、そんなイタリアには、うっかり使うと危険(もしくはお下品!)なジェスチャーもあります。外国人といえど知らずに使ってしまうと白い目でみられてしまうことも・・・。
そんなタブーなジェスチャーの一部をご紹介します。
1. 手をアゴの下で前方にはじき出す
アゴの下で手を前に向かってはじく行為は、どっかに行け、消えろという意味。相手を追い払うための攻撃的なジェスチャーで、喧嘩腰に捉えられます。
2. 片手で胸元を叩く
「お前のことが嫌い」という意味。面と向かってこの仕草をするととても不快に捉えられます。
3. 人差し指と小指を立てる
通称Corna(角)のサイン。「あなたの奥さんは不貞を働いています」という、男性に対してとても侮蔑的なジェスチャーです。
4. 腕に反対の手を当て片方の手を握りしめ、顔の高さまで持ち上げる
通称 gesto dell’ombrello(傘のジェスチャー)と言われ、今回紹介した中でも最大級のタブーな仕草です。いわゆる中指を立てるのと同等の意味で、敗者に対して、屈辱を連想させたり、侮辱する意図があるとみなされます。
5年前のジロ・デ・イタリアでは優勝した選手が、ずっと勝てなかったプレッシャーからの開放や、周りから受けた野次に対して積もった感情が爆発し、ゴールの瞬間このジェスチャー行ってメディアから大バッシングを受けるという出来事がありました。記者会見で謝罪し騒動は収まったようですが、本来感動すべきゴールシーンで放送禁止レベルの品のないジェスチャーがテレビで流れたことに、コメンテーターやお茶の間は騒然としたようです。ジェスチャー大国のイタリアには、他にも様々なジェスチャーがあります。日本では普通の仕草でも、実は相手を不快にしていた!なんてことにならないよう、イタリア渡航前には事前に知識を入れておきましょうね!