イタリアの迷信
イタリア小話~Chiacchiere!/Mail Magazine 15 Gennaio 2020
Buongiorno!
世界各国にある様々な迷信。
根拠はないものの、人々に広く信じられていますね。
特に古くからの伝統を大切にするイタリア人は、今でも迷信や言い伝えを信じ大切にしています。
そこで今回は面白いイタリアの迷信をご紹介します!
1. イタリアの数字の迷信
イタリアでは「13」はラッキーナンバー、「17」は不吉なナンバーとされています。
イタリアではサッカーくじで13試合当てると一等賞となり、高額の賞金を得ることが出来ることから13は縁起が良いという認識が根付いたようです。
多くの国が13を不吉とする中、珍しいですね。
ただしカトリックが9割以上の国ですので、13を不吉と考えるイタリア人も勿論います。
また17が不吉な理由は、17をローマ数字で表すとXVII。
これを並べかえると「VIXI」(生きていた=亡くなった)という意味になり縁起が良くないからだとか。
迷信深い人は、旅行の出発日が17日にならないようにしたり、パーティーなどで人数が17人にならないよう調整したりします。
中には誕生日が17日であることを残念がるイタリア人もいるほど。本当に迷信深いのですね。
2. 塩やオリーブオイルをこぼすと不吉
イタリアでは塩やオリーブオイルをこぼしたり、容器が倒れたりすると、何か不吉な事が起きるといわれています。
「Fare cadere l’olio porta male」=「オリーブオイルを倒すと不吉が運ばれる」という諺まであります。
ただしうっかりこぼしてしまったときは、食卓でこぼれた塩をひとつまみ手に取り、左肩の後ろに投げるとこの不吉の予兆は回避できるとされています。
3. テントウムシを見つけると幸せになれる
テントウムシは世界中で「幸せを運ぶ虫」として有名ですが、イタリアでも同じです。
特に部屋の中でテントウムシを見つけると幸せになれるとされています。
ちなみにイタリア語でテントウムシは
「gallinella del Signore」=「神様の雌鶏」。
「神」と称されるほど幸福とされ愛されています。
4. 部屋の中で、傘を広げると縁起が悪い
これはイタリアだけでなく欧州全体でも同じ認識があるようです。
由来は諸説あります。
「昔の傘は大きく先も尖って危険だったので、子供への注意もかねて迷信を作った」、
「傘は貧しい家の穴をふさぐために使われていた時代があり、貧乏を想起させるから」など。
日本人が玄関先で傘を乾かそうと広げっぱなしにしたり、売店などで思いっきり傘を広げたりすると驚かれてしまうので注意しましょう。
他にも色や作法に関する迷信はたくさんあり、イタリア人は本当に信仰深いと感じさせられます。
イタリア渡航の際は知っておくといいかもしれませんね!
れではみなさん、次の配信までCiao ciao!